渋田川に架せられた「せきど橋」のたもとにある咳止地蔵は、古来から痰咳平癒の守護仏として崇められ、「せきどめ地蔵」の名で広く霊験を知られていました。

現尊像は１７２３年の再建になるもので、再々の補修が行われています。地蔵前の古道は相模川の戸田の渡しから大山に通じる「戸田道」で、糟屋宿にも程近く大山詣りの道者たちの信仰をも得ていました。現在の東京、川崎・立川方面に信者のあるのもそのためで、堂のそばには大山道の道標も残されています、