塔ヶ岳・塔ノ峰・御塔・尊(孫)仏山(そんぶつさん)など多くの呼称を持つ山で、江戸時代末期から明治・大正・昭和期には近隣農村の人々が雨乞いや害虫除けを祈願する信仰登山で賑わいました。江戸時代は山頂に日向山霊山寺(日向薬師)や登山口大倉の山伏たちが採灯護摩修行を行うための石塔があり、塔ノ岳の山名はその塔に由来しています。富士山や南アルプスといった山々や、房総半島や三浦半島、伊豆半島、海に浮かぶ遠方の島々などの雄大な眺望を期待することができるため、登山客に人気があります。